タイでバイクに乗っていると、毎年やってくるのが「車検・พ.ร.บ.(強制保険)・年次自動車税」の三点セットです。
日本の車検のイメージで身構えていると拍子抜けするくらい簡単なのですが、回る順番と場所を間違えると半日潰れるタイプの手続きでもあります。実際に自分がチェンマイ陸運局(สำนักงานขนส่งจังหวัดเชียงใหม่ แห่งที่ 1)で済ませてきたときの記録を、写真つきで全部残しておきます。
対象車両は YAMAHA 135cc、登録から5年以上経過したバイクです。
結論:この順番で回れば30分弱で終わります
- 民間車検場(ตรอ.)で車検 → 検査結果レポートをもらう
- พ.ร.บ.(強制保険)を購入 → 保険証書をもらう
- 陸運局で納税 → 税ステッカー(ป้ายวงกลม)を受け取る
②③は陸運局の敷地内で完結します。①だけ先に別の場所で済ませておくのがコツです。
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 車検(ตรอ.) | 車検場ごとに設定。バイクは数十バーツ程度 |
| พ.ร.บ.(強制保険) | 430.14バーツ(保険料400+VAT 28.14+印紙2) |
| 年次自動車税 | 100バーツ |
125〜150ccクラスなら、合計600バーツ以下で1年分が完了します。日本の感覚だと信じられない安さですね。
① 民間車検場(ตรอ.)で車検

こういう屋根つきのガレージが街道沿いに点在しています。看板に「ตรอ.」と書いてあればそれです。予約不要、乗り付けてそのまま。
出すのは**緑の車両登録証(ใบคู่มือจดทะเบียน)**だけ。バイクを渡してベンチで待ちます。

車検場の窓口にはたいてい保険代理店が同居していて、พ.ร.บ.もここで買えます。貼り紙に「前年のพ.ร.บ.を添付してください」とあるので、旧証書は必ず持って行きましょう。ここで一緒に済ませるなら陸運局での②を飛ばせます。

「ฝากต่อภาษี 手数料50バーツ・ステッカー受取は2日後」という納税代行の貼り紙もありました。陸運局に行きたくない人はここで全部丸投げできるわけです。

10分ほどで検査結果レポート(รายงานผลการตรวจสภาพรถ)が出てきます。สรุปผล が「ผ่าน(合格)」ならOK。
ここで大事なポイントが2つ。
- 結果は紙だけでなくDLTのシステムに電子連携される(参照番号とパスワードが印字されています)
- 有効期限は検査日から3ヶ月。今回は 7/31検査 → 10/30まで有効
つまり税の期限ギリギリに慌てなくても、3ヶ月前から先に車検だけ受けておけるということです。

② 陸運局へ移動、まずพ.ร.บ.
敷地に入ると案内標識。「เสียภาษีรถ(納税)→ Drive Thru For Tax」が目立つのですが、バイクはここに入れません。

はい、はっきり「ห้ามเข้า(進入禁止)」。バイクは敷地奥の建物へ回れという意味です。ここで一度間違えました。

納税の必要書類が掲示されています。要点は**「バイクは登録から5年を超えると、車検(ตรอ.)の結果が必須」**。これが①をやる理由です。ちなみに最後の項目に「年次税は90日前から前払い可能」とも書いてあります。

目印は「2」の数字が入った紫の建物。黄色い矢印看板が「งานรถจักรยานยนต์(バイク課)」「ประกันภัย(พ.ร.บ.)」と方向を示してくれます。


その手前にある「จุดบริการ / On Service Compulsory Insurance」がพ.ร.บ.の販売窓口。①で買っていない人はここで。所要5分です。


発行された証書。保険期間は税の満了日に合わせて設定されるので、毎年きれいに1年サイクルで回ります。


③ 納税、そして税ステッカー
2号棟の**窓口9(งานตรวจสภาพรถจักรยานยนต์)**へ。「Submit your documents and wait for your queue card to be called」と英語併記があるのが親切です。

登録証・พ.ร.บ.・車検結果の3点を提出。

整理券を受け取って着席。この日はA154でした。書類提出が11:46、呼ばれて完了が11:51。5分です。

支払いは「ช่องบริการที่ 2」。満足度アンケートのQRが貼ってあるあたり、役所仕事もずいぶん現代的になりました。

領収書。税額100バーツ、次回満了日は 01/10/2569(=2026年10月1日) と印字されています。

そしてこれが本命、ป้ายวงกลม(税ステッカー)。「2569」の年号が大きく入った、あのバイクの前面に貼るやつです。これで1年間、堂々と走れます。

持ち物チェックリスト
- 緑の車両登録証(ใบคู่มือจดทะเบียน)※コピーでも可
- 前年のพ.ร.บ.証書(忘れがち・窓口でわざわざ貼り紙されるレベル)
- 現金600バーツ程度
- ヘルメット(敷地内が「HELMET AREA 100%」指定です)
3つのメモ
1. 午前中に行く 昼休み(12:00〜13:00)で窓口が止まり、午後は整理券の待ち人数が増えます。3ヶ所を順に回る手続きなので、後半で詰まると翌日回しになるのが一番痛い。
2. 車検は3ヶ月前から受けられる 「車検→納税」を同日にやる必要はありません。ついでの日に車検だけ済ませておけば、陸運局は15分で終わります。
3. 納税は90日前から可能 満了が10月1日なら、7月頭からもう払える。
タイの役所は「並ぶ場所さえ合っていれば異様に速い」というのが個人的な結論です。迷う時間のほうが手続き時間より長い。この記事が、その迷う時間を削るのに役立てば幸いです。
